職員配置の基準 絶対守る基準 ⇔ 参考とすべき水準

 

2020年2月3日(委託直前の杉並区との懇談)によりわかったことです。

児童青少年課課長や、学童クラブ整備担当課長が同席、説明された内容をまとめたものです。

当時私たちはこの説明に衝撃を受けました。ひょっとしたら間違いがあるかもしれません。今後、しっかり確認していきたいとは思います。

 

【職員配置(人数)の基準】

 

●区直営でも委託学童でも「守らなければならない基準」は...

「子どもおおむね40人に対して2人の職員の配置」だけ!?

(「杉並区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準」が根拠)

 

●「おおむね」は非常に曖昧。杉並区は実際は「50 人に1人」で運用しているそうです

1人は放課後児童支援員(資格・研修受講等が求められる専門職)

もう1人は補助員でよい(無資格の短時間パート職員等でも可)

 

杉九学童クラブは定員 150 人 「支援員3人、補助員3人」が常時必要な人数

補助員は、週あたりの勤務日数や勤務時間は問われない。毎日違う補助員が入っても問題ない。

補助員が多い=子ども1人あたりの職員数が多いということではない。事業者の裁量。

 

○一方で、杉並区の直営学童は、この基準よりも実際には多い人数が配置されている。

それが「職員配置の水準」

 

*この「職員配置の水準」は、「杉並区学童クラブの民間委託ガイドライン」に示されています。

私たちは、杉並区からこの「職員配置の水準」を示され、「委託後も、区の基準があるから現行と変わらない」「杉並区の基準は高い」「委託後もこれまで通り職員の配置は守られる」と説明されてきました。

 

*しかし、この「職員配置の水準」は絶対守らなければならない人数ではない。「参考」の人数として示しているもの。その人数が毎日配置されなくてもよい。当然、区としてはこの水準を求めていくとは言っていましたが。

 

*「基準」自体は決して高くないのでは?「職員配置の水準」を持ち出し、ごまかし説明されてきたのではないか? 驚きました。

【職員の経験年数、在籍年数について】

 

●「職員の定着を求める、縛る基準はない―委託の仕様書にも入れられない」との回答。

事業者に対して、在籍年数や継続勤務を求める基準や規定はない。求めることはできない。その把握もしていない。

 

子ども家庭部:徳嵩部長の説明「職員の在籍期間や経験に関する基準をつくることはできない。職員それぞれの理由、都合で辞めることはある。それは個人の問題。基準をつくることではない」(201911月委託実施前の第1回意見交換会)

 

○一方で、杉並区直営職員の異動等については、独自の取り決めがある。

人事の異動基準は、1つの児童館・学童クラブには在籍3~7年のスパン(おおよそ5年)

新人職員は、新任職場では最長4年で異動、勤続10年で3か所の職場を経験できるようにする。ゼネラリストを目指すため。

 

 

*私たちは、委託後も職員が退職や異動により、数か月や1年単位で頻繁に変わることのないよう、継続して安心して働き続けられるように、区としての必要な基準設定・支援をするよう求めてきました。引き続き求めて生きたいと思います。